その日、京都市営バスの走る車内には70代後半くらいのおばあちゃんが乗っていました。
すると走りだしたバスの中で、そのおばあちゃんがテクテクと歩きだすのです。
その光景を目にした運転手は少し強めの口調でこう言います。
「止まるまで座っといて下さい」
走行中の歩行は危険で、更にそれがお年寄りともなれば…
そしてそのまま停留所へと到着したときに運転手はこう続けます。
「あんた怪我すんで?」
少々荒々しい口調ですが、バスの運転手なりの優しさだったのでしょう。
しかし、対するおばあちゃんはお年寄り扱いされたことに気に入らなかったのか反撃に出ます。
「なんやねん、ババア扱いすんなや」
まだまだ気持ちは若いというのでしょう。
しかし、運転手は怯むことなく、元気なお婆ちゃんを一発で黙らせてしまうのでした…
「んじゃその敬老パス返しいや」