岡山県浅口市の寺に伝わる「人魚のミイラ」について、倉敷芸術科学大(倉敷市)などは7日、CT(コンピューター断層撮影法)を使い調査した結果、魚や綿などで成形した工作品だったと発表した。人魚のミイラは全国に十数体確認されているが科学的な調査は初めてで、正体がわかるのは異例という。
ミイラの断面データをみると、中には「綿」や「布」「紙」が詰められていることがわかりました。さらに白く濃く写っているのは、密度の高い部分です。これは骨や歯など、生き物由来のものだけでなく、石膏や漆喰、粘土のようなものも存在するといいます。