大学生活が終わると、就活と言う事になります。大学を卒業する前に、就職活動をして入社する企業を決めないといけません。
就職するためには、入社試験を受けるのが必至です。ある男性は、大学卒業を控え、一生懸命に就職先を探し、入社試験を受けていました。
男性は、中々、自分の希望する会社に就職が決まらず、焦っていたのです。いい条件の会社の試験を受けることになり、試験当日の朝、余裕を持って、自宅を出ました。
そして地下鉄に乗り、目的の駅で降車した所、改札口へ向かう階段で、異変に気が付いたのです。
高齢者の男性が、階段の下で蹲っていました。苦しそうだったので声をかけました。
どうにも苦しそうに見えたので、心配の余り、声をかけたのです。そうすると、「胸が苦しい」との訴えでした。
この試験会場へ向かう男性は、時間に追われていました。お爺さんを助けると、試験会場へ遅刻します。
心の中で、選択を迫られましたが、人の助けになる方を選択しました。
階段を、お爺さんを背中に背負って、ゆっくりと上がりました。
そして、駅の改札を出て、タクシーを止め、近くの病院へと、同行したのです。
所要時間は、40~50分かかりました。余裕を持って自宅を出ましたが、目的の試験会場に着くと、予定時刻を15分過ぎていたのです。
何とか、面接を受けさせて貰おうと、試験会場である、会社で食い下がりました。
それに対して、面接官は、厳しい対応でした。
そう言われてしまい、、なすすべがありません。入社しようと、面接を受けに来た会社を後に、とぼとぼと、会社の入り口を出て行こうとした丁度その時・・・
先ほど、救助してあげた高齢の男性が、会社に入ってきたではありませんか?
その時、会社の受付から、受付嬢が出てきました。「会長、どうされたんですか?」と。
何と、その救助した高齢の男性は、入社試験を受けようとした会社の会長だったのです。
といういう事で、この救助してあげた男性は、この目的の会社に入社することが出来たという、夢の様な本当の話でした。
・ウソみたいに思うがな・そういう事もあるさ。事実は小説より奇なり!・人助けはするもんだよ。・高齢者が苦しそうなら、躊躇わず助けてやれよな
駅で苦しそうなお年寄りを助けた若い男性が、入社試験という大事を前に人助けをしました。
結果遅刻しましたが、助けたのがその会社の会長だったことが判明し入社出来たという、良い意味での因果応報のお話でした。